骨恐怖症に立ちすくむ36歳
本当の本当に「骨」が苦手だ。
自分を形成する大切な要素なのは重々承知しているが、それでも、あのヴィジュアルだけは如何にもこうにも受け付けない。
ただのグロ画像ボーンもさることながら、ドット絵の骨すらダメというのは、自分で言うのもなんだがちょっとアレな所まで来てしまっているという自覚すらある。
例えば、ファンシーで可愛いことでおなじみの、アンパンマンの登場キャラクターであるところのホラーマンですら、正直厳しい。
キン肉マンのキン骨マンも、あの肋骨デザインの服着るのやめろ。
ゲームで時折登場する骨もできれば直視はしたくないし、RPGのダンジョンマップで放置されてる骨なんかも、できるだけ勘弁願いたい。
ドラクエ3で言うなれば、ピラミッドの地下なんて黄金の爪が手に入るのわかっててもスルーしたいくらいだ(めちゃくちゃ我慢して取るけど)
Twitterで誰かがアップする、考古学的な価値があるのであろう発掘された人骨も、こんなこと言えた義理ではないが、出来る限り画像が見えないようにしてくれないかと思わんばかりで本当に申し訳ない。
何かを訴えかけたいのだろうが、悲惨画像として戦地の骨写真がアップされてるような記事にいいね! つけてるやつは仲が良くてもブロックすんぞ! という勢いでもうダメだ。
そもそも、グロ画像が苦手であるというのは結構な多数派だと思うし、ほとんどの人が自重してくれるのでセーフなわけだが、骨に関しては容赦がない場合が多い。
世の中にはナチュラルにボーン画像が出回りすぎていて、それでいて、骨の見た目自体に忌避感を覚える人も少数派なのか、それとも僕が過剰すぎるのか。確実に後者ではあるのだろうが、目にする機会はそれなりに多い。
なんでそこまで苦手になったのか…という理由にはmasaki的様々な学説、俗説があるものだが、自覚して初めて気持ちが悪いと思ったのは、ドラゴンクエスト7のとあるイベントで、過去の世界にロボット以外信じなくなった学者と、そのロボットのお話があって、その後日談的に未来に戻ると、未だにそのロボットは稼働し続けており、すでに故人となり白骨化した主人の学者に対して甲斐甲斐しく食事を提供し続けているというシーンがあるのだけれども、完全にそこで止めを刺されたと記憶している。
もっと遡れば、カプコンのRPGであるところのブレスオブファイアという作品で、骨だらけの部屋に落ちてしまい、出口を探してる間、骨を踏む音が効果音としてひたすらグシャグシャグシャ鳴っていたことも恐怖心を煽られた。
この二つは未だに忘れられることのないトラウマとして心に刻み込まれているわけだが、それはそれとしても、自分の骨嫌いは軽く異常なレベルに達しているようにも思える。
最近はさらに悪化したのか、昔あんなにもかっこいいと思っていた恐竜の骨すら、今では恐怖の対象でしかないし、我が子が楽しそうに恐竜図鑑を読んでいる傍ら、とーちゃん必死で悟られないよう骨画像から目線を外しながらティラノサウルスのかっこよさを語る努力は認められたいものだと思っておる。
そんなこんなで、大人になればもう少しマシになるかと思った骨嫌いは悪化の一途を大爆進しており、このままでは、リアルにリアルを重ねたゲームのほとんどをプレイできなくなるという憂き目にも遭いかねない。すでにその兆候は出ているのだが、我慢の限界はいつしか訪れるもので、嗚呼、どうにかこの恐怖症を治す方法はないものなのか。
Googleでは教えてくれない難問に、ずっと、立ちすくんでいる。