六畳間の独りごと

トイレ掃除幸運呼び込み説

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念願の新築一戸建てに引っ越してからというもの、この1年強の間トイレ掃除には本当に余念がなかったし、今もない。

というのも、新築だから汚したくないという気持ちは家全体についても言えることなのだが、なにぶん子供がまだ小さいために結構汚しがちで、アパート住まいの頃はそのほとんどを嫁さんに任せ切っていたところ、本当に謝意しかわかないのだけれども、ここしばらくはずっと、トイレ掃除は僕がしている。

汚い話で恐縮なのだが、とにかく子供は御構い無しに汚していくので、あっという間に便器も便座も汚れが付着し、ちょっとカバーを外すと目を背けたくなるような絵面が目の前に広がる。

部屋は汚いくせして汚れ物を直視できないところの僕だけれども、最初は本当に我慢して掃除をしていて、でも綺麗になると嬉しくて みたいなことを延々と続けていたところ、如何にもこうにも気分がよろしく、なんだかいろんな物事がそれなりに上手に進んでいるような気さえしてしまうから侮れない。

こんなものはただの気の持ちようの話なだけで、自分が幸運だと思ってたことも、実はただの勘違いなのだろうけれども、僕が勝手にそう思い込めたのなら、割と世界は楽しい方向へ進んでいく。

別に幸運のおまじないとかじゃなくて、単純な話なんだけど、トイレは狭い。この六畳間に比べてずいぶん狭い。だから掃除の範囲が限られている。

割に汚れる。それはもう動物の成すことだから仕方のないことだけれども、その汚れは悲しすぎる。

でもすぐに片付けられるし、10分あればかなり綺麗になる。この落差すごい。強烈に汚れるくせにすぐに掃除ができて、しかも相当なすっきり感を得られる。すごい。

そんなこんなで、気分が落ち込んだり、悲しい気持ちになった時は、気持ちを切り替えるつもりでトイレに赴き、おもむろに掃除など開始してみるのだ。そうすると、たった10分で気分がすっきりするので、テンション上がって新しいことがまた始められる。

いい気分で何かが成せるなら、やっぱりその出来も上々なもので、引っ越してから1年強、ずいぶんこの行為に救われたような気がしてならないのだ。

と、いうわけで、もし気分が落ち込んだり悲しいことがあったら、まずはトイレ掃除を始めてみてはいかがだろうか というのが最近の僕の持論だったりする。

あと、眠気がひどくてどうしようもないとか、トイレは既に綺麗すぎたとかいう場合は、必殺歯磨きしまくりすっきり法というのがあったりするのだけど、それはまた別のお話ってことで。

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