明日のパン
2017.02.09 日記
割とよく聞く話なのだけれども、どうにもこうにも「妻」というものは妙に「明日のパン」にうるさい。
この場合の「うるさい」というのは、食べるパンにこだわりがあるというわけではなく、どうにもこうにも、明日用のパンの備蓄がないと不安で仕方がないというのだ。
いやいやいや。そんなもんお前のところの家庭だけだよ! と思う人もいるかと思うが、思いの外この「明日のパン」についてこだわりを持つ女性方…、いわゆる「妻」と呼ばれる方々は僕の観測範囲内では結構、いる。
今日も、夕食を終えたのち、思い出したかのように「そういえば、明日のパンがない」と、いきなり身支度を整えて買い物に出かけようとする。
我々夫婦は基本的に強烈な面倒くさがりなので、食品のお買い物は緊急性がない限りは定期的にまとめ買いをしているのだが、こと「明日のパン」についてだけは、いつ何時であっても容赦がない。
明日のパンがなければすぐに買いに行くものなのだ。結婚しつつも、共働きを是として生きる忙しき二人だからこそ、なのかもしれないが、とにかく明日のパンを切らせてはならぬ。
現代を生きる共働き家庭にとって、ある意味生命線とも言えなくも…、まあないのだけれども、僕にはわからないが、とてもとても重要な事だというのは結婚して初めて理解したものだ。
ちなみに、基本的に明日のパンは普通の5枚切り食パンなのだが、稀に子供達がせがんで菓子パンが追加される事がある。大体の場合でクリームパンかメロンパンだ。
そしていつしか、それらに慣れてしまった子供達は、急いで明日のパンを買いに行こうとする妻に、こう言うのだ
「ママ、明日のメロンパンは?」